ついに2025年になり高齢者化社会に拍車がかかりますね。
10人にひとりは高齢者で、そのうちの半分は認知症、または初期症状がでているというデータもあります。
家でひとりは心配だからデイサービスに行ってほしい、介護するのは大変だから日中だけでもどこかに預けたいというご家族の声はよく聞きます。
そこで今回は、高齢者に身近なデイサービスについて詳しく解説します。
・行きたがらないのは男性、女性どっちが多い?
・説得方法は?
・送り出しはどうしてる?
・男性は特に行きたがらない
・女性は「みんなが行っているよ」男性は「リハビリしよう」で誘う
・送り出しはヘルパーに頼むこともできる
高齢者はデイサービスに行かない?
デイサービスのイメージって高齢者が楽しそうに過ごしているイメージがあると思いますよね?
私は何か所もデイサービスを見てきましたが、実際とても楽しそうに過ごしている方がほとんどです!
お友達ができて毎週会えるのが待ち遠しい方もたくさんいます。
しかし、皆さまもそうだと思いますが、初めての場所に行くときには行きたがらないのが人間です。
高齢者も今まで自由に生きていて家でのんびり過ごしていたいのに、急にここに行ってくださいと言われ「はい、行きます!」というコミュ力高い人はなかなかいません(笑)
家族に連れてこられ、「やっぱりまだいいよー」と断る人は多いです。
行きたがらないのは男性が多いです!
男性は特に他人とお話することが女性よりも苦手な方が多いです。
女性の方が長生きという理由もありますが、デイサービス利用者も圧倒的に女性のほうが多いです。
女性ばかりのなかだと余計居心地が悪いと感じますよね。。
一人暮らし→会話がない→閉じこもる→認知症
上記のようなパターンは圧倒的に男性に多い印象があります。
女性は一人暮らしでも近所付き合いしている人がほとんどです。
近所付き合いってただ世間話しているように見えますが、女性はここで社会と関わることで孤独ではなくなります。

ご近所付き合いって本当に大事ですね!
世間話から病院、サークル、家族の話などさまざまな情報を交換し、自分に必要な情報を取りに行きます。
その中でデイサービスの話があれば「私も行ってみようかしら」ということになり、友達の紹介で通う方も珍しくありません。
女性に比べて男性は他者と話す機会や情報を得る機会が少ないと思います。
次章で男女別にデイサービスに行ってもらう説得方法をご紹介します。
デイサービス拒否するときの説得は?
100%成功はしませんが、比較的効果的かなと感じたものをご紹介します。
まずは女性の場合は「みんな行っているよ」です!
女性は仲間意識が強いためか、自分だけ行くこと、ひとりで行くことに抵抗があります。
またデイサービスはお迎えがくるため近隣の目も気になります。
そのため「近所の人もみんな行っている」などと言うと安心できます。
もし仲の良いお友達がいれば「○○さんも行っているんだよ」というとより行く気になるでしょう。
お友達と同じデイサービスに行けるとより安心ですね。
続いて男性です。
男性の場合、デイサービスに行く意味を見出せない場合が多いです。
「何で俺が行かなきゃいけないんだ?」と思っています。
そのため本人が納得する理由付けが大切です。
1番多いのがリハビリや運動目的にデイサービスに行くことです。
今はデイサービスでも理学療法士などの運動の専門家が常駐しているところや、運動プログラムを取り入れているデイサービスが増えています。
「歩けなくなったら困るから」「腰が痛いならリハビリして良くしよう」など本人が困ることを理由付けに誘ってみることをおすすめします。
麻雀や囲碁ができる男性向けのデイサービスもあるので、男性が居心地が良いデイサービスを選ぶのもよいですね。
また、男性は娘や孫には弱い方も多いです。
自分のためには行かなくても、「家族のために」とお願いすると渋々承諾してくれる方もいます。
男性は頑固な方も多いですが、見学だけでも!とまずはお誘いしてみましょう。
また認知症型のデイサービスは、認知症の方への対応がとても上手です。
認知症の方は怒ったり、勝手に出歩いたりと対応が難しい方が多いですが、スタッフの方は慣れているので、安心して任せられます。

介護者を引っかくなど攻撃的な人には、タオルを持たせて対応するなどしていました!
認知症で大変な方は、認知症対応型デイサービスを選択するのもおすすめです。
デイサービスの送り出しは大変?
本人が着替えや持ち物など準備が難しい場合には、ヘルパーに対応してもらうことも可能です。
デイサービスの送り出しは家族がやると大変と感じる場合もあるようです。
仕事をしていると送り出し時間に、いられない場合もありますよね。
またデイサービスは順番に車に乗せていくので、ひとりの利用者にたくさんの時間をかけて待っていられません。
そのため行きたくないとごねている方の送迎はとても難しいです。
ヘルパーが入っても本人がごねて送り出しができないときには、デイサービスではなく小規模多機能型施設(以下、小規模)を検討するのもおすすめです。
小規模は、訪問、通い、泊まりを柔軟にやってくれるサービスです。
1番のメリットは、デイサービスに行きたがらない認知症の高齢者に何度もアプローチしてくれるところです。
デイサービスは次の送迎もあるので、何回も来れないですし、ひとりにかけられる時間は少ないです。
しかし小規模だと、5~10分で食事やお薬の確認で訪問することが可能です。
最初は短時間の訪問を繰り返して関係性をつくることで、「この人は悪い人じゃない、行ってみようかな」と思うようになる方が多いです。
一人暮らしで認知症の方におすすめのサービスです。
デメリットとしては、月額なので、デイサービスのように行った回数で金額をとられるわけではありません。
極端な例ですと、通い5回訪問10回と、訪問1回の方がいても介護度が同じであれば同じ利用料がとられるケースもあります。
(事業所にもよります)
またデイサービスのように、地域にたくさんはなく選べません。
ケアマネも小規模の中にいるので、今までお世話になったケアマネがいる場合は担当を変えなければなりません。
良し悪しはありますが、それでも私は認知症の一人暮らしの方には、小規模のサービスは臨機応変に対応してくれてとても良いなと思います!
どうしても行きたがらない認知症の方には検討してみてくださいね。
まとめ
・男性は特に行きたがらない
・女性は「みんなが行っているよ」男性は「リハビリしよう」で誘う
・送り出しはヘルパーに頼むこともできる
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